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無題
幽霊絵の掛け軸(お駒)、大脇差(にっかり平左兼正)、副葬壷(三彩梅花紋六耳壷)など、人間の役者によって演じられる三品の骨董のそれぞれが、個性があり、どこかいじらしいところもあったりして、とても愛着がわきました。
盲目の骨董商、尼子鬼平が骨董たちと対峙する中で少しずつ物の怪めいた印象を強めていくように見えて「物である骨董の方がよほど人間らしい。」と感じたり、一方で、尼子鬼平の複雑な性格に、人間のもつ奥行きを感じたりしながら観ていた。
役者それぞれの演技のみならず、読経の声や、夏の庭の虫の声などの音の扱い、セリフを背後にいる人間に話させることで演じている人間を操り人形のように見せる演出などの要素も、演じられる会場である平櫛田中邸の趣とも相まって、年を経た古物たちが語りだすという非現実的な設定に説得力を持たせていたように感じます。
盲目の骨董商、尼子鬼平が骨董たちと対峙する中で少しずつ物の怪めいた印象を強めていくように見えて「物である骨董の方がよほど人間らしい。」と感じたり、一方で、尼子鬼平の複雑な性格に、人間のもつ奥行きを感じたりしながら観ていた。
役者それぞれの演技のみならず、読経の声や、夏の庭の虫の声などの音の扱い、セリフを背後にいる人間に話させることで演じている人間を操り人形のように見せる演出などの要素も、演じられる会場である平櫛田中邸の趣とも相まって、年を経た古物たちが語りだすという非現実的な設定に説得力を持たせていたように感じます。
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